研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は,作業科学の視座と研究方法を用い,言葉を使って自己の状況を十分に説明できない中等度から重度の「認知症高齢者」に対して,彼らが日常を過ごす居住環境での作業の発現と変容過程を明らかにし,『生活再構築アプローチ』の開発に向けた基礎資料の提供を行った.その結果,認知症高齢者には,居住環境との関わりの中で行為の発現が認められたが,それらが意味のある活動としてまとまりを得る過程においてはその意味や文脈を媒介する職員や人々の存在が重要であることが示唆された.
作業科学,作業療法学