研究概要 |
生薬オンジから1,5-アンヒドログルシトール(AG)を精製し、これまで研究例がない食品科学分野における機能性と利用法について検討し、次のような新しい知見を得た。(1)官能試験によるAGの甘味度はスクロースの58%であった。(2)ラットに経口投与したAG(375 mg/kg 体重)の約55%は9時間以内に尿中に排泄されたことから、代謝されにくい糖と考えられる。血中AGレベルは3日後にほぼ投与前のレベルに戻った。(3)ピラノースオキシダーゼによるAGから1,5-アンヒドロフルクトース(AF)への転換の最適条件をみいだした(転換率88%)。AFは抗褐変活性を示した。
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