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2013 年度 実績報告書

コマツナ種子成分によるアミロイドβ誘導細胞死の抑制機構:アルツハイマー症への挑戦

研究課題

研究課題/領域番号 24650494
研究機関愛知県立大学

研究代表者

岡田 悦政  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (60224036)

キーワードコマツナ種子 / アミロイドβ / 海馬神経細胞 / グルコース / インスリン / 細胞死 / 電気泳動 / 吸収スペクトル
研究概要

【研究の目的】先行研究スクリーニング実験においてAβによる神経細胞死をコマツナ種子抽出成分(KSE)が抑制した。機構の一つは、「Aβによる細胞死は、Aβによる糖の取込阻害のためではないか」という仮説を立て、平成24年度は吸収スペクトル、電気泳動、インスリン取込量の観点から検討した。平成25年度は、神経細胞においてKSEによるAβ修飾がグルコース(Glu)の消費量及び取込量に影響を及ぼすのかという観点から細胞死抑制機構を検討した。
【平成24年度研究結果】【①KSEによるAβへの修飾反応は起こるのか】a)試験管内においてKSEとAβを混合し、時間経過後に吸収スペクトル変化が検出された。b)電気泳動法からKSEによるAβへの修飾反応等により、Aβモノマーバンドが消失した。【②KSEによって修飾されたAβはインスリン(Ins)レセプターへ結合するか】培養細胞を用いてa)KSEとAβの反応時間を置く場合、Ins取込促進が見られた。b)反応時間を置かない場合、取込促進効果は見られなかった。
【平成25年度実施計画】海馬神経細胞において2-NBDGを使用し、KSEによるAβ修飾がGlu消費量及び取込量に影響を及ぼすのかという観点から細胞死抑制機構を検討した。①KSEにより修飾されたAβがGlu消費に影響を及ぼすのか。②KSEにより修飾されたAβがGlu取込量に影響を及ぼすのか。③①と②における細胞死抑制の確認。以上3課題についてa)KSEとAβの修飾反応時間を置く、b)反応時間無し c) Aβ+Glu、d) Aβ+Insを実施。
【平成25年度研究結果】①Glu消費量はコントロール(Con)と比べa)50μL KSE約36% 、7.5μL KSE33%、b)7.5μL KSE約49%であった。c)Conと同等、d)約115%であった。②Glu取込量はConと比べ、a)50μL KSE約45%、7.5μL KSE約27%であった。b)7.5μL KSEは、Conと同等。c)約57%、d)約52%であった。③生細胞数は同じくa)50μL KSE約103%、7.5μL KSE約123%、b)7.5μL KSE約94%、c)約106%、d)約104%となった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Komatsuna seed extracts protection against amyloid β (1-42)-induced neuronal cell death.2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Okada & Mizue Okada
    • 雑誌名

      Journal of Diabetes & Metabolism

      巻: In Press ページ: In Press

    • 査読あり
  • [学会発表] 食用植物種子抽出物によるアミロイドβ誘導線維芽細胞死の抑制2014

    • 著者名/発表者名
      岡田悦政、岡田瑞恵
    • 学会等名
      日本家政学会 第66回大会
    • 発表場所
      北九州国際会議場 (福岡県北九州市)
    • 年月日
      20140523-20140525
  • [学会発表] Influence by the Japanese mustard spinach seed extract on amyloid β structure2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshinori Okada, Mizue Okada
    • 学会等名
      第86回日本生化学会大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
    • 年月日
      20130911-20130913

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公開日: 2015-05-28  

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