コマツナ種子抽出成分(KSE)がAβによる神経細胞死を抑制した。その機構として「Aβによる細胞死は、Aβによる糖代謝阻害の関与」を考え、吸収スペクトル、電気泳動、インスリン(Ins)量及び、KSEによるAβ修飾によるグルコース(Glu)消費量及び取込量に影響を及ぼすのかという観点から細胞死抑制機構を検討した。 結果、KSEによるAβへの修飾反応により吸収スペクトル変化が検出され、電気泳動法からAβモノマーバンドが検出できなかった。また、KSE修飾AβはInsレセプターへ結合せず、Ins取込促進が見られた。一方、海馬神経細胞においてKSEによるAβ修飾によりGlu消費量及び取込量を改善した。
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