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2012 年度 実績報告書

消化管免疫による関節リウマチ治療へのアプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 24650496
研究機関奈良県立医科大学

研究代表者

久保 薫  奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (20254493)

研究分担者 田中 康仁  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30316070)
木村 弘  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20195374)
友田 恒一  奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (90364059)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2013-03-31
キーワード関節リウマチ / 補助食品 / ビフィズス菌 / 食物繊維
研究概要

関節リウマチの治療では、リウマトイド因子と免疫グロブリンGとの結合により産生された抗原抗体結合物(免疫複合体)が関節炎ならびに関節の破壊を惹起し、関節痛、関節の変形へと進行することから、抗リウマチ薬(DMARDs), 生物学的製剤、ステロイド、抗サイトカイン療法が推奨されている。申請者は、グルタミン、セルロース、オリゴ糖ならびにビフィズス菌の混合食餌(以下、GFOB食餌)を8週間摂取することによりエラスターゼ肺気腫モデルにおける気腔(気腫性病変)の拡大を軽減し、さらにはアルサス型受け身皮膚反応の腫脹を軽減することを見出したことから、これまでにない補助食品による関節リウマチ治療を、GFOB食餌で試みた。通常食餌、食物繊維欠乏食餌あるいはGFOB食餌をLewis系雄性ラットに8週間与えたのち、常法によりMycobacterium tuberuculosis H37RA を接種し、関節炎モデルを作成した。接種後14日目より観察される足指、足裏ならびに踝の腫脹において、食物繊維欠乏食餌群の腫脹は通常食餌群のそれよりも増大し、実験最終の接種後28日目まで持続した。GFOB食餌群の腫脹は、接種後14~21日において食物繊維欠乏食餌群と同程度であったが、接種21日以降は通常食餌群と同程度に減じた。接種28日後の脛骨の骨密度ならびに骨塩は、通常食餌あるいは食物繊維欠乏食餌を摂取した正常動物に比して、関節炎の通常食餌群、食物繊維欠乏食餌群とGFOB食餌群で減少が認められた。関節炎における食物繊維欠乏食餌群とGFOB食餌群の骨密度と骨塩は通常食餌群のそれらより減少した。以上より、食物繊維の摂取不足は関節炎における腫脹を増大させるとともに骨破壊の進行に関与することが明らかとなった。GFOBにはこの増悪への軽減効果の可能性が示唆されたが、関節炎に対する量的・質的な抑制効果は認められなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 喫煙曝露ラットに対する分子鎖アミノ酸の効果2013

    • 著者名/発表者名
      久保薫
    • 学会等名
      第86回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20130323-20130323

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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