女子大学生の、欠食習慣や菓子・菓子パン単独摂取などの偏食といった朝食問題を改善するため、従来型である講義型式に、①自己の朝食記録を客観的に見ることによる気づきに基づく動機づけ ②朝食提供による直接的な介入によって生じる身体的・精神的な変化の体験 を加えた栄養教育プログラムの効果評価を行った。 実生活に反映し得るように、時間と費用と手間を省く工夫をした献立による朝食の直接的な提供の結果、行動変容段階モデルにおけるステージの上昇、継続的な食行動の変化、ならびに精神的な不定愁訴の有意な軽減が観察された。 それゆえ、若年期女性の朝食習慣改善のために体験型栄養教育プログラムを導入する意義が示唆された。
|