平成25年度は、5月は地球惑星科学連合大会において、ジオパーク運営の聞き取り、被災地地域振興の視点での活動についての意見交換を行なった。また、地球科学一般における研究管理の観点で関連業務者の報酬体系の実態についても示した。6月には形の科学シンポジウムへ参加し、糸魚川、佐渡、黒部・立山のジオパークでの取り組み、とくに、シガイドの養成と報酬体系について聞き取りを行なった。無償の場合もあるが、宿泊施設等観光業従事者の副業として実施、専業とする場合は旧来のガイド実績者や安全確保のための資格取得者への有償化の実態があり、聞き取りより客観的評価が重要と考えた。7月には評価の参考事例として、学術会議公開シンポジウム「学士課程教育における地球惑星科学分野の参照基準」の聴講を行なった。8月には科学教育をエンターテーメントとして有償提供している事例についての調査を行った。「楽しさ」に加えて「教育効果」を問われる実態がインタビューより明らかとなった。10月にはSociety for Social Studies of Science (4S) meeting 2013において"083. Creating Dialogues in Science Communication: Methology and Practices"セッションを主催した。セッションにおいて、国際比較を行なうとともに、科学イベントにおける対話型企画自体は無料であるが、実施者の取得する情報に価値にある事例について検討する、情報収集型の企画にについて実施例を報告し、同様の企画事例についての意見聴衆もあわせて行なった。11月には科学技術社会論学会において「異分野交流,科学技術コミュニケーション実践時の言語・概念のズレ」セッションを主催し、それまでの聞き取りに基づき、報酬体系の根底にある概念についても意見交換を行なった。
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