動いている電車の中で,ものを真上に投げ上げると同じ位置に戻ることは、日常生活で体験している現象である。この運動のイメージが,跳び箱運動の助走と踏切の過程と類似であることに気がつき,跳び箱を跳ぶ際に役立てることができるか調査をおこなった。跳び箱大の机をくぐりながらボール打ち上げる装置を作成して演示し,また,走る台車上から生徒・児童がボールを投げ上げる活動等を通して,運動のイメージを体験的に認識した。その結果,中学生では約4割,小学生では半数以上が,跳び箱が以前よりうまく跳べたと回答し,正の効果が見られた。
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