前年度に続き、いくつかの高校や学内の他学科とも連携して放射線教育の研究開発を行い、高校生・大学生 対象の教材開発・教育方法開発を行った。現職教員向けのカリキュラムの更新を前年度の経験を活かし行った。特に従来の放射線教育の教材ではあまりみられない放射線応用について焦点をあて、「コリント」と呼ばれる遊具を用いた実験を前年度より行っている。この実験では、ガイガーカウンターやシンチレーションカウンターを用いて計測をしながら放射線の応用が学習できるようなものとなっている。この実験の特徴としては実験の原型が遊具であるため、楽しみながら放射線の応用が理解できるものである。以上、作成されたこれらのカリキュラム実践については、教員研修、教員養成大学における物理学学生実験で実践を行っており、アンケートおよび試験などの調査により、1回の実験および講義でも放射線理解が深まっており、とりわけ教員については高い効果を示している。またアンケートにより現場向けの改善点も収集し、実験器具の改良を行った。
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