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2014 年度 実績報告書

eテスティングにおける複数等質テストの自動生成システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24650549
研究機関電気通信大学

研究代表者

植野 真臣  電気通信大学, その他の研究科, 教授 (50262316)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードeテスティング
研究実績の概要

eテスティングは国際標準ISO規格で規定され,重要な要件として等質テスト生成が規定されるようになった.等質テスト生成とは,あらかじめ蓄積されたアイテムバンクから等質性の条件を満たすテスト群を可能な限り多く生成することである. Songmuang & Ueno [2011]はBee-Algorithmを用いてLinden[2000]の手法の計算量を大幅に減少させ,さらに漸近的最適性を保証するという画期的な改善を行い,複数等質テスト構成手法を実用化できるレベルに至らせた.しかし,生成テスト数は漸近的に最大になるものであり,厳密解ではない.一般に,アイテムバンクが高々2万項目程度しか持たない我が国の国家試験では,400程度の等質テストしか生成できないため毎日異なるテストを出題したら約1年で同一テストが実施されてしまう.そこで,本科研課題において,石井ら(2014)は, 複数等質テストを最大クリーク抽出法を用いて生成し,厳密に最大値を保証する手法を開発した.この手法により,生成される等質テスト数がこれまでの数十倍~数百倍にまで増加できる.しかし,計算量が大きすぎるという欠点がある.そこで, Ishii,Songmuang & Ueno[2014]は,クリークを厳密に探索せずに全グラフ集合のランダム部分グラフを探索しながら近似して最大クリークを見つける手法を提案し,大幅に計算量を減らすことに成功した.日本で良く用いられる20,000個程度の項目数を持つアイテムバンクから8000個以上の等質テストを生成できる手法を開発した.これらの提案手法は,情報処理技術者試験やリクルート社のテスト生成にすでに採用され,医療系大学間共用試験のeテスティング生成に採用される見通しで現在開発中である.以上のように社会的にも大きなインパクトを与えることができたと考える.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] テスト情報量と移動距離を最適化するモバイル・テスティング・システム2015

    • 著者名/発表者名
      宮澤芳光, 植野真臣
    • 雑誌名

      電子情報通信学会論文誌. D

      巻: 98 ページ: 30-41

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] アイテムバンク有効活用のための複数等質適応型テストのシミュレーション評価2014

    • 著者名/発表者名
      宮澤 芳光, 石井 隆稔, 植野 真臣
    • 学会等名
      日本教育工学会第30回全国大会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2014-09-19 – 2014-09-21
  • [学会発表] 項目露出率を最小化する複数等質テスト構成手法の効率化2014

    • 著者名/発表者名
      石井隆稔,植野真臣
    • 学会等名
      日本テスト学会 第12回大会
    • 発表場所
      帝京大学
    • 年月日
      2014-08-30 – 2014-08-31
  • [学会発表] 複数等質適応型テストの出題手法2014

    • 著者名/発表者名
      宮澤芳光,石井隆稔, 植野真臣
    • 学会等名
      日本テスト学会 第12回大会
    • 発表場所
      帝京大学
    • 年月日
      2014-08-30 – 2014-08-31

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公開日: 2016-06-01  

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