研究課題/領域番号 |
24650553
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
松井 博和 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10303752)
|
キーワード | 外国語会話学習 / ダイレクトメソッド会話学習 / コミュニケーションロボット / E-learning |
研究概要 |
科研題目:ロボット教師によるダイレクトメソッドの外国語会話学習の進捗状況について,昨年度は,シナリオの作成の工夫をし,被験者が学習そのものをクイズを解くような楽しさをもって実施できるようにした.また,ハードにおいて,研究室で自作した専用のロボットを用いなくても,実施できるようにレゴロボットを用いて実施できるようにした.また,被験者を広く集めるために短大の学生に広く協力を求めて,一部の理系男子のみに有効であるものではないことを確認した. また,本年度の成果は,東京の早稲田大学で平成26年3月13-14日に開催された電子情報通信学会のPRMU部門での「ロボット教師によるダイレクトメソッドの外国語会話学習の提案」で発表し,富山市で平成26年5月25-28日に開催されるロボティクス・メカトロニクス講演会で報告する予定である.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ハード面の作成においては,当初の予定とは異なるがレゴロボットでも,実験が実施できるようにしたことは,大きいことと考えられる.学習シナリオを5,6個実施する実験でも,実施時間は20分くらいかかってしまう.レゴロボットを用いて実験をすることが可能になったことにより,担当者さえ用意すれば,同時に何人でも実験することが可能になり実験実施の効率を上げることができる. ソフト面では,シナリオの作成の工夫をすることで,アンケートによる評価ではあるが,被験者が飽きることなく楽しく会話学習をすることがある程度実現できた.
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は,本研究が小学生に対しても有効であることを確認するために,三重県長島で8月8日に市の施設のイベントとして実験をする計画がある.昨年度,レゴロボットでも検証実験が可能であることを示せたので,複数のレゴロボットを同時に用いて,並列して実験し多くの小学生の被験者に対して実験をする.これにより,小学生に対しても外国語会話学習が有効であることを示す予定である.
|
次年度の研究費の使用計画 |
最も使用額の中で大きかった音声認識用のハードの購入ができなかったため大きな差額が残ってしまった.未購入の理由は,そのハードを搭載する小型自律移動ロボットのOSがLinuxであり,それに合わせたソフトを出してもらうのを待っているため. 使用計画として,音声認識用のハードの購入だけでなく,実験を円滑に進めるために複数のレゴロボットの購入を考えている.
|