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2013 年度 実施状況報告書

統合とプラン化過程の外在化による算数文章題の学習支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24650556
研究機関広島大学

研究代表者

平嶋 宗  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (10238355)

キーワード統合過程 / プラン化過程 / 三角ブロック / 算数文章題 / 外在化
研究概要

本研究では,算数の文章題の問題解決過程における「統合」と「プラン化」を具体的かつ可視化された作業として学習者が実行できるソフトウェア環境を設計・開発し,その実践的な運用までを目指している.これまでの研究において,統合・プラン化過程のモデル化として,三角ブロックモデルを提案し,統合構造とプラン化過程を三角ブロックの組み立て操作として具体的な作業化することを提案している.そして,このモデルに沿ったソフトウェアをタブレット上に実装している.この実装は,タブレットとサーバをWiFiで結んだ実現となっている.このシステムを用いて小学校における実験的な利用もすでに行った.この実験的利用の結果として,学習者が作る統合構造が,(1)求答型,(2)物語型,(3)積和標準型,の三つに分かれることと,それぞれの方の統合構造を作る学習者グループにおいて,学力差が見られること,さらに,問題を徐々に難しくした場合に,求答型から物語型に推移する学習者グループが,求答型を作るづける学習者よりも高い学力を示していることが分かった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定通り小学校現場での実践を行えており,また,そのデータから興味深い知見を得ている.この結果については,学術論文としてまとめている.

今後の研究の推進方策

実験的利用の結果,統合過程における間違いが多く現れることが分かっている.この間違いに対する適応的な誘導が必要であり,今後は,この適応的な誘導機能の実現と,その実験利用・評価を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 発見的解法を必要とする算数文章題を対象とした数量関係的統合の外化支援2014

    • 著者名/発表者名
      竹内俊貴,古久保和仁,小田拳太,林雄介,平嶋宗
    • 学会等名
      JSiSE2013年度第6回研究会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      20140315-20140315
  • [学会発表] 算数文章題の問題解決過程における数量関係的統合の外化支援2013

    • 著者名/発表者名
      竹内俊貴,山元翔,林雄介,前田一誠,平嶋宗
    • 学会等名
      人工知能学会研究会
    • 発表場所
      広島市
    • 年月日
      20130629-20130629
  • [学会発表] 算数文章題における統合過程のモデル化と外化支援システムの実践利用2013

    • 著者名/発表者名
      山元翔,尾土井健太郎,前田一誠,林雄介,平嶋宗
    • 学会等名
      2013年度人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      富山市
    • 年月日
      20130604-20130607

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公開日: 2015-05-28  

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