研究課題/領域番号 |
24650563
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 白鴎大学 |
研究代表者 |
赤堀 侃司 白鴎大学, 教育学部, 教授 (80143626)
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研究分担者 |
安西 弥生 国際基督教大学, 教育研究所, 研究員 (70202778)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 携帯情報端末 / 学習システム / 非言語情報 / 二重符号仮説 / 教育工学 |
研究概要 |
平成24年度は以下のような活動を実施した。 ①メディアが学習に与える効果について先行研究を調査し、本研究に関連する文献をまとめた。特に、メディアと認知にかかわる最近の研究をレビューした。 ②研究代表者の研究室に所属するゼミの学生を対象として、携帯電話に付属するカメラを使用した群と、使用しない群に分けて、テストを行いその効果について実証実験を行った。その結果、本研究の仮説の通り、カメラ使用群の方が学習効果が高いことが分かった。 ③研究分担者の一人がスマートフォンを用いた群と、用いない群に分けて、その学習効果の検証を行いアメリカで開催された国際会議で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究代表者と研究分担者がそれぞれ研究し、成果が上がったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度は、レポート作成や小論文作成などに本学習システムを適用し、平成24年度と同様の実験条件によって、その有効性を検証する。具体的には、①学習目標:レポート作成・小論文・発表において、携帯情報端末併用学習システムが、通常の紙による学習に比べて有効かどうか。②被験者:人数は10名(5名は通常の紙による学習、5名は携帯情報端末併用学習システムによる学習)③期間:1年間(月1回の実験)④教材:教員採用向け小論文、教職科目のレポート・課題の発表⑤評価:テスト、アンケート、インタビュー、専門家による評価などを行う。 平成26年度は、本学習システムの有効性を、脳波測定および長期間の実践によって検証する。本年度は最終年度であるので、主に携帯情報端末併用学習システムの有効性の検証を、実証的に行う。すなわち、脳波測定による前頭葉の脳血流の変化、および実際の講義科目の授業における一ヶ月間の実践を通して行う。その実践は、大学の通常の講義とし、インタビューと専門家による評価を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
書籍購入、研究打ち合わせ旅費、情報収集旅費、研究協力者、被験者への謝金、文献複写、学会参加費に使用する。 研究分担者に分担金を配分する。
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