物理や科学教育には実験が有用だが、準備の負担や危険性が問題である。本研究では実験装置を新たに開発し、それらを自動化して装置のない遠隔地からでもその場にいるように(テレイグジステンス)実験を行えるようにすること、また、それらを用いた教授法の開発が目的である。実際にレーザーや放電のような危険の伴うものを含め数種の新規な実験装置を開発し、ネットワークカメラ経由で実験観察を行うことができた。フィジカルコンピューティングを用いた自動化のための手法を考案し、簡易な自動化手法を考察した。また、多様なスケールにおける演示実験の活用について体系化を行った。
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