リアルタイムレスポンアナライザ(以後RAと呼ぶ)は学生個人ごとの理解度を把握するために有効である。RAの構成は学習者が回答を送信するための子機と、子機からの回答を分析集計する親機より構成される。実際に実時間分析を可能とするRAは何種類か市販されている。しかしながら、電圧などのような実験データを直接入力可能な機種は見当たらないようであることから、実験データを取り入れた授業へのRAの導入は容易ではない。そこで筆者は、数値入力モードとアナログ入力モードを備えた無線通信方式RAのプロトタイプを試作し、評価した。その結果、試作段階で目標とした機能がすべて動作することを実験的に確認できた。
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