• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

訳語形成と技術受容

研究課題

研究課題/領域番号 24650578
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

三上 喜貴  長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70293264)

研究分担者 リー飯塚 尚子  長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00509565)
永野 建二郎  長岡技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (90272872)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード訳語 / 技術移転 / 母語 / ウェブ / グローバル言語 / 高等教育
研究実績の概要

工学用語の各国における使用状況を把握するため、言語天文台の観測システムを用いてデータ収集と解析を行い、その成果を「言語天文台からみた世界の情報格差」(慶應義塾大学出版会、2014年)に取りまとめた。特に、同署第10章「使用言語の分析」に、「アジア・アフリカのウェブ言語観測結果」、「ローカル言語比率と言語多様性指標」、「多言語社会の機能分化、知的活動の媒体としての母語の運命」等の節を設け、詳しく述べた。また、ランダムに選んだ工学用語100語についてウィキペディアの各国語版にどこまで記事があるかを一つ一つサイトを閲覧して調査した。この結果、100語のすべてについて記事が利用可能であったのでは英語だけで、調査対象としたアジアの言語56言語中半分以上の言語では、100語中、母語による翻訳と解説が得られたのは二割以下であった。これらの調査結果は、水村美苗の「日本語がほろびるとき」の増補改訂版で注目された。
また、特にscience, technology, engineeringという三つの基本的単語についてアジア、アフリカ言語での訳語の比較対照を行い、その語根がいずれの文化圏の影響を受けているかについて考察した。この結果は、長岡技術科学大学の基本コンセプトである「技学」と関連付けて、"A Historical Review of the Concept of GIGAKU"と題する報告としてまとめ、the 3rd Int’l GIGAKU Conference in Nagaoka(IGCN2014)で発表した。
このほか、アフリカの小国であるエリトリアの技術用語についての現地調査を行い、訳後開発が進んでいない国についてどのような訳語開発努力が行われているのかについて取りまとめた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] A Historical Review of the Concept of GIGAKU2014

    • 著者名/発表者名
      Yoshiki Mikami
    • 学会等名
      The 3rd Int’l GIGAKU Conference in Nagaoka
    • 発表場所
      Nagaoka
    • 年月日
      2014-06-20 – 2014-06-21
  • [図書] 言語天文台からみた世界の情報格差2014

    • 著者名/発表者名
      三上喜貴・中平勝子・児玉茂昭
    • 総ページ数
      314
    • 出版者
      慶應義塾大学出版会

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi