千屋断層、丹那断層、根尾谷断層、郷村断層、野島断層の保存状況は野島断層と残り4つの地震断層で大きく異なり、良好な地震断層の保存に出現直後の迅速な対応が必要であることが明確になった。活用状況は地元密着型、観光主体型、中間型に類型化でき、地震断層が文化財に扱われる弊害とソフト事業を展開するための人材・組織の不足が明らかになる一方、それらを解決するためのジオパークの可能性が期待された。 台湾車龍埔断層は日本の事例に比べて良好な保存・活用状況であり、地震断層や被災建造物が多く残されていることから、活断層と防災教育をテーマとする世界初のジオパーク設立を提言した。
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