研究課題
挑戦的萌芽研究
HER2の過剰発現は胃癌患者の予後不良因子である。現在、HER2標的抗体製剤であるハーセプチン(トラスツズマブ)はHER2陽性胃癌患者に対し使用され奏効を示している。本研究では、Y-ボックス結合蛋白質-1 (YB-1)が胃癌細胞の増殖因子受容体の中で特異的にHER2発現を制御し、EGFR/HER2チロシンキナーゼ阻害薬ラパチニブの感受性の指標となり得ることを明らかにした。さらに、胃癌患者において核内YB-1発現とHER2発現が有意に相関することが明らかにした。YB-1-HER2が胃癌の分子標的治療適正化と新しい分子病態の把握に向けて有用なバイオマーカーとなることが期待される。
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