研究課題
計画のドミニカ共和国における汚染河川河口において、汚染があった年代から生息していた珊瑚を発見でき、採取にも成功しており鉛分析を、既往の方法であるSEM-EDX、サンゴを酸で溶解してのICP-MSによって行なった。実サンプルに加え、研究室内で育成し、期間中に二度、鉛で一週間、海水を汚染させたサンプルも2体、作成し測定に供した。その結果、従来の測定法でも目標の数十μmの分解能の測定は行なえることがわかったが、環境中の鉛の検出までは出来なかった。鉛汚染はあったものの珊瑚骨格への取り込みが多くない可能性も示された。大気中でも測定できるエネルギー分散型の蛍光X線分析を用いた、珊瑚内の高分解能の鉛分析方法の開発について、サンゴからのBa Lα線について大気中での測定をめざして、内部を排気可能なシリコンドリフト(SDD)検出器用のコリメーター開発を行った。試料から39mmmの位置に検出器を設置した場合に、真空コリメーターを用いることでMgについて1000倍以上の感度改善を実現した。このコリメーターを用いてMgおよびMgO中に不純物として含まれるFeの定量分析を行い、軽元素マトリクス中にppmレベルで含まれる重元素について定量分析が可能であることを示した。
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