河川水や湖沼水といった陸水中の溶存態放射性セシウムの微量迅速分析手法について、選択的に放射性セシウムを濃縮するディスクとNaIシンチレーションカウンターを使用した通水法及びパッシブサンプリング法を確立した。通水法はディスクに試料水を連続的に通水し、通水後のディスクをシンチレーションカウンターで測定する。無人連続処理が可能であり、短時間での分析が可能となった。一方、パッシブサンプリングはディスクを調査水域に浸漬することで、設置期間の時間加重平均濃度を推定できる。現場作業が数分で済むため、高濃度汚染地域でも調査が可能である。また、設置地点の時間的、空間的に代表的な汚染レベルを評価することができる。
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