コロイド科学的技法を用いた硝化・脱窒菌積層型バイオフィルムの設計

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24651082
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 環境技術・環境材料
• 研究機関: 大阪府立大学
• 研究代表者: 野村 俊之 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00285305)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: バイオフィルム / 生物学的脱窒法 / バイオコロイド

研究概要

コロイド科学の観点から、自然界のバイオフィルムを模倣した硝化菌と脱窒菌の複合バイオフィルムの人為的設計を試みた結果、次のような結論を得た。硝化菌と脱窒菌は熱力学的に共凝集しないことが分かった。自発的に凝集しない硝化菌と脱窒菌を人為的に共凝集させるには、ポリドーパミンが有効であることが分かった。さらに、ポリドーパミンを用いることで、硝化菌と脱窒菌の複合バイオフィルムの形成に成功した。

研究成果

• [雑誌論文] Control of Microbial Adhesion Using Fine Particle Technology (2013)
  • 著者名/発表者名: T. Nomura
  • 雑誌名: Advanced Powder Technology 巻: 23 ページ: 532-537
  • 査読あり
• [雑誌論文] 固定化担体上への脱窒菌のバイオフィルム形成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大山彩,宮崎準平,徳本勇人,小西康裕,野村俊之
  • 雑誌名: 粉体工学会誌 巻: 49 ページ: 883-888
  • 査読あり
• [学会発表] Biofilm Formation of Denitrifying Bacteria on Polymeric Carrier (2013)
  • 著者名/発表者名: A. Oyama, Y. Konishi, T. Nomura
  • 学会等名: The First OPU-TKU International Symposium on Frontier Chemistry and Materials for the 21st Century
  • 発表場所: Sakai
  • 年月日: 2013-11-19
• [学会発表] 微粒子工学を利用した環境バイオテクノロジー (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村俊之
  • 学会等名: 第86回テクノラボツアー『化学工学分野の最先端研究』
  • 発表場所: 堺(講演要旨集)
  • 年月日: 2013-10-16
• [学会発表] 微生物と微粒子工学で環境問題解決! (2013)
  • 著者名/発表者名: 野村俊之
  • 学会等名: APPIE産学官連携フェア2013
  • 発表場所: 大阪(講演要旨集)
  • 年月日: 2013-10-10
• [学会発表] Microbial Adhesion Phenomena and Their Applications (2012)
  • 著者名/発表者名: T. Nomura
  • 学会等名: 5th Asian Particle Technology Symposium (APT2012)
  • 年月日: 2012-07-05
  • 招待講演
• [学会発表] 脱窒菌の固定化担体上への人為的バイオフィルム形成 (2012)
  • 著者名/発表者名: 大山彩,野村俊之,小西康裕
  • 学会等名: 2012年度粉体工学会春期研究発表会
  • 発表場所: 京都(講演要旨集)(BP賞受賞)
  • 年月日: 2012-05-22