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2013 年度 実績報告書

ハブ毒牙ナノ構造形成機構の解明と進化

研究課題

研究課題/領域番号 24651130
研究機関東北大学

研究代表者

小川 智久  東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (80240901)

キーワードバイオミネラリゼーション / ハブ毒牙 / マトリックスタンパク質 / プロテオーム / 次世代シーケンサー / トランスクリプトーム
研究概要

毒動物は,毒を生産する毒腺などのほかに毒を獲物に効率的に注入するための毒牙や毒針,刺胞など毒器官をもつ。本研究は,ハブ(Protobothrops flavoviridis)毒牙の形成に関わるマトリックスタンパク質の構造と機能を明らかにすることを目的としている。これまで,ハブ毒牙を50%蟻酸により脱灰し,8M Ureaにより抽出した。アセトン-トリクロロ酢酸沈殿により濃縮(脱塩)し,2次元電気泳動によるプロテオーム解析からpI4-5, 分子量25kDa-55kDaの20種類以上のタンパク質スポットを同定した。分子量はほぼ同様のpIが異なるスポットが存在し,リン酸化の状態による違いが示唆された。このうち主要なタンパク質としては,I型コラーゲン様タンパク質の構造をTof-MS/MSおよびハブ毒牙形成組織の次世代シーケンサーによる予備的なトランスクリプトーム解析(RNA-seq)から明らかにした。このほかにトランスクリプトーム解析から~1200の転写産物の配列を解析したが,このうち硬組織化(歯,骨)関連タンパク質あるいはマトリックスタンパク質として相同性が見られたタンパク質としては,osteomodulin, interleukin-1 family, interphotoreceptor matrix proteoglycan 2 (IMPG2),dentin matrix protein 1などが見いだされた。

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公開日: 2015-05-28  

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