エタノール酸化反応を活性化するPtSn表面合金層をPt(111)電極上に形成し,その表面構造を走査型トンネル顕微鏡(STM)およびX線回折法により決定した。Sn被覆率が0.23以下の場合,過塩素酸溶液中において異なった秩序構造をSTMにより観測した。Sn被覆率が0.23において,ドメインサイズの小さい超格子構造が形成される。エタノール酸化反応活性は,このSn被覆率で最も高活性となった。X線構造解析から内部層へのSnの潜り込みは1%以下であることが分った。さらにSnは表面Pt層から0.02 nm突出しており,バルク合金(Pt3Sn(111))と類似構造である。
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