たった1原子の厚さの蜂の巣状の炭素原子のシートであるグラフェンを利用し、次々世代DNAシークエンシング技術の一つとして開発が期待されているグラフェンナノポアの作成を試みた。大がかりで高価な装置の代わりに独自の手法を開発し、ニッケルの蒸着に成功し、一方で、新たな結晶成長基板を採用するなどの工夫をすることで、原子レベルで平坦なニッケル(111)及び白金(111)基板を安価で簡便に作成することに成功した。さらに、それらの表面の上にグラフェンをそれぞれ成膜することに成功した。現在も共同研究継続中であり成果は発展しつつある。
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