20 wt%のポリスチレン(PS)溶液から平均でおよそ12 μmの空隙のある不織布を作製した。この不織布にヤギ全血を透過させたが溶血が認められなかった。抗EpCAM抗体を固定化したPSファイバー不織布に対して、EpCAMが発現しているMCF7細胞を反応させると、ファイバー上への捕捉がみられ、また、EpCAMが発現していないHeLa細胞の場合では、捕捉が見られなかった。このことから、EpCAMを介した特異的な抗原抗体反応により、マイクロファイバー上へ細胞の捕捉が起きていることが分かった。これらの結果から、血中からCTCsの捕捉が可能なマイクロファイバーシステムが作製できた。
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