本研究では、層状高温超伝導体に侵入する渦糸格子を用いて光を制御し,渦糸フォトニック結晶の研究分野を開拓するために、超伝導体薄膜を育成し、テラヘルツ時間領域分光(THz-TDS)を行った。超伝導転移温度が比較的低い超伝導体薄膜については、THz-TDSにより超伝導ギャップと複素伝導率が明らかになった。また、希少元素をほとんど含まない新しい高温超伝導体の高品質単結晶薄膜を育成することに成功した。 以上の成果により、磁場中の第二種超伝導体に存在する磁束格子を用いて、テラヘルツ(10^12 Hz)領域の周波数を持つ電磁波を操作するための基盤技術が整備されたことになる。
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