研究課題/領域番号 |
24651180
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
安藤 隆年 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (50512000)
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研究分担者 |
井村 保 中部学院大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (50301619)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 福祉産業 |
研究概要 |
福祉の産業化に加え、産業の福祉化という視点から健康福祉産業の構築を目指し、初年度は、海外視察を含む全国の市場規模等の調査を中心に実施した。 安藤の分担である、「福祉産業事業者(グループ)を対象としたヒアリング調査」付いては十分な成果が出ていないが、「各地域の実情に合わせたモデル形成の分析」の一部については、「非都市地域における福祉サービスの供給拡大ための地域産業との連携による需要拡大と地域活性化の可能性に関する調査」(案)を井村が検討し、岐阜県内の一部地域を対象とした、観光と福祉を融合させた産業構築の素案について、関係方面との意見交換を実施し、25年度の調査実施に向けた準備を進めている。 井村の分担である、国内の福祉(用具)産業の規模については、介護保険制度および障害者自立支援法にかかる福祉用具の給付実績等の年次推移の変化を、制度の変化と併せて検討した。また、東京国際福祉機器展や中国国際福祉博覧会(北京)等において国内外の市場の動向を視察し検討した。これらの成果をふまえた内容の検討は、経済産業省委託事業である「平成24年度我が国情報経済社会における基盤整備事業(少子高齢化社会における生活サポートシステムに関する調査)」の生活サポートシステム委員会において、委員として参画している井村が、一部を報告し、議論されるとともに、経済産業省ヘルスケア産業課課長補佐等とも意見交換を行っている。これにより、何らかの形で、我が国の産業政策の一端に関与できたといえる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者・安藤の体調不調により、安藤が分担している「福祉産業事業者(グループ)を対象としたヒアリング調査」等に関する進捗は遅れている。 研究分担者・井村が分担している「現在の福祉関連の市場規模と変化状況の把握」および「福祉用具の市場規模を把握するために、東京国際福祉器機展(HCR)等における出展規模、海外(急速な発展をたどるアジア圏)の調査」については概ね完了しているが、詳細な分析については、まだ途中である、
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今後の研究の推進方策 |
研究代表者・安藤の体調不良をカバーするために、2人の分担者(田草川・大藪)を追加し「福祉産業事業者(グループ)を対象としたヒアリング調査」を行い、「介護保険対象外のサービス立案や提供状況」については、井村が行う。 井村は、当初の計画のうち、安藤の研究結果との比較をふまえて実施予定であった、「福祉用具メーカや、販売・レンタル事業所に対するアンケート調査」については、次年度に繰り越しになる可能性もあるが、引き続き、「福祉用具の市場規模」および「福祉用具のコストベネフィット」に関する調査・分析を行う。 これらにより、総括は、最終年度(26年度)内に完了できると考える。
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次年度の研究費の使用計画 |
アンケート調査を本格的に始めるために、24年度に未執行となっていた人件費・謝金等が発生する。また、郵送調査に係る、送料・印刷費が発生する。 旅費に当たっては、井村の海外視察を含む視察旅費に加え、ヒアリングにかかる旅費がが発生する。
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