船舶は複雑に変化する気象海象の影響を的確に予測し、多様化する条件を最適化した運航が求められる。気象海象について予報サービスが充実しつつあるが、冬季に日本の南側から北東進しながら発達する低気圧時の波浪について予報の困難さ調査により明らかとした。過去に運航可能と判断し出港したものの、予測を大きく上回る波浪が出現し、非常に危険な状態となった2例について、局所気象モデルであるWRFおよびSWANを用いた数値実験を様々な条件下で行った結果、解像度の設定と補正が重要なことを明らかとし、さらに船舶側での連続気象データを得るためのシステム(マスターデータベース)に参画し、今後の研究につながる基礎データを得た。
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