UAVにより得られる光学画像を用いて,被災者を精度良く発見する手法の構築を目的とする.まず,撮影条件を細かく設定した上でUAVを用いて取得された画像を解析対象画像として準備した.次に,それらの画像に対して既存の人検出手法を評価すると共に,解析の一部を撮影条件に合わせて調整することで精度の向上を図った.さらに精度を向上させるために,画像中に存在する線分,人の影,そして人の上半身に着目し,それらを抽出する解析手法,および既存手法の検出結果と組み合わせるための手順を構築した.最終的に得られた検出結果を画像の撮影条件との関係から整理し,人検出に適した撮影方法や画像の諸元について明らかにした.
|