研究課題/領域番号 |
24651206
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
プシュパラール ディニル 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (10361148)
|
研究分担者 |
冬木 勝仁 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00229105)
米倉 等 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (40312623)
藤崎 成昭 東北大学, 環境科学研究科, 教授 (70450450)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
キーワード | 国際情報交換 / ドイツ / スリランカ / インドネシア / 中国 / 人間の安全保障 / 震災 / 再定住 |
研究概要 |
本研究では、東日本大震災及びスマトラ沖地震・四川大地震で被害を受けた三つの地域の災害後の住民移動と再定住の課題にヒューマンセキュリティ(人間の安全保障)の視点から着目しつつ、それぞれの地域に共通する問題の文化的、社会的、行政的要因を分析し政策提言することを目的とした。特に、先進国である日本で起きた東日本大震災の事例と、中国、インドネシア、スリランカといった途上国の過去の災害を比較することで、途上国(あるいは先進国)特有の問題や、経済発展段階・地域社会の固有性に応じた再定住・復興のあり方を明らかにすることを目指した。 今年度は、日本で起きた東日本大震災後の再定住に関して調査を行った。 研究者らは、宮城県南三陸町から福島県波江町の範囲で現地調査やインタビュー調査を行った。現地調査では主に被災した地域の沿岸部へ行き、津波の被害や被災地域の状況を確認した。インタビュー調査では、主に生態系や再定住に関して、被災した個人や数人で構成されたグループに対してアンケートを用いながら行った。特に、宮城県名取市閖上や岩沼市玉浦の再定住に関して詳細に調査を行った。 また研究者らは、せんだい生態系再生コンソーシアムとの共催で、2月11日に「ヒューマンセキュリティの観点から考察する大震災後の諸相」と題するワークショップを実施し、3月11日にはドイツ・ボンの国連大学・環境と人間の安全保障研究所(UNU-EHS)との共催で、ドイツにて“The Great East Japan Earthquake 11 March 2011 -Lessons Learned and Research Questions”と題するシンポジウムを実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究者らは、研究成果を2月11日に「ヒューマンセキュリティの観点から考察する大震災後の諸相」と題するワークショップおよび3月11日にドイツ・ボンの国連大学にて“The Great East Japan Earthquake 11 March 2011 - Lessons Learned and Research Questions”と題するシンポジウムで報告したため 参考: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/02/press20130205-04.html http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2013/04/news20130405-01.html
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、中国、インドネシア、スリランカなどの国々で起きた災害について調査および 投稿論文の作成を計画している。
|
次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額とあわせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。
|