研究課題/領域番号 |
24651213
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
中西 洋一 名古屋大学, 生命農学研究科, 助教 (60362290)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 植物 / ゲノム / 有害化学物質 / 膜輸送 |
研究概要 |
多くの生物ゲノムには膜輸送体様タンパク質をコードする遺伝子が千を超えて存在し、それらの分子機能解明が待たれている。本研究では、「機能株群集成長解析」という新たな手法を活用して、モデル植物シロイヌナズナの膜輸送体候補分子の能力を包括的に解析し、重金属、薬物、植物由来天然物といった有害物質の膜輸送と関連づけことを目的としている。 本年度は、解析対象とする膜輸送体遺伝子のクローン化をさらにすすめ、コンピュータ上で予想された1404種の遺伝子のうち、1382種(98%)までカバーする酵母遺伝子発現ライブラリを完成させた。抜き出し試験より、膜輸送体候補分子の発現を確認したほか、上記発現菌株集団とモデル有害物質をもちいて、機能株群集成長解析の実施方法を検討した。また、研究を効率よく進めるための技術開発を行った。それらの成果について、学会発表4回を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
植物膜輸送体遺伝子のクローニングにおいて、一部の対象遺伝子の取り扱いが困難であったことから、酵母機能株発現ライブラリの作出に手間取った。しかし、結果的にモデル植物膜輸送体遺伝子の98%を含む機能株ライブラリとして完成したので、今後の機能群集成長解析をより緻密に行うことが出来るようになり、機能ゲノム解析につきものの、もれが少なくなったと評価している。
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今後の研究の推進方策 |
モデル有害化学物質に関する機能株群集成長解析を、より詳細に検討した上で、一般の有害物質に適用し、有害物質と膜輸送体分子の関連づけマップを作成する。さらに、強い関連性が示された一部の組み合わせについては、生化学的・生理的機能解析を行い、該当有害物質に対する耐性が強化された機能性植物の作出につながるか調べる。以上の研究成果をとりまとめ、論文・学会発表を行う。 また、研究成果を公開するためのデータベースを作成したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
初年度の実験実施計画が若干遅れたため、約60万円を繰り越した。次年度において当初予定の実験を行うため、主に消耗品費として使用する。
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