本研究では,これまで達成されていなかった天然物エキスの非破壊2次元アレイの開発を目的とした.天然物は多用な構造を有するので,1種類の固定化方法では全ての天然物に対応できず,エキスのアレイを作成するのは困難である.これまでカルベン種などを用いて天然物の固定化が試みられてきたが,天然物の構造が変化することが懸念されていた.今回,天然物をそのままアレイ化することを目標に,アレイの担体となる素材や,種々条件を詳細に検討した.ヒトビタミンD受容体と活性型ビタミンDの結合を,膜上にて抗原抗体反応にて検出することを検討した.また,天然物エキスの膜上での展開方法などを検討し,直接展開可能な膜を見いだした.
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