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2013 年度 実施状況報告書

潜在的二次代謝の覚醒による亜熱帯微生物からの生物活性物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 24651243
研究機関大阪大学

研究代表者

仁平 卓也  大阪大学, 生物工学国際交流センター, 教授 (70144441)

研究分担者 木谷 茂  大阪大学, 生物工学国際交流センター, 准教授 (10379117)
木下 浩  大阪大学, 生物工学国際交流センター, 助教 (20294035)
キーワード放線菌 / 信号伝達 / ホルモン / 二次代謝覚醒
研究概要

線菌は、多彩な生理活性物質を二次代謝産物として生産する微生物である。意外にも、放線菌二次代謝遺伝子の多くは休眠しており、これらの潜在機能を覚醒できれば、限られた探索源から新たな生物活性物質を効率よく発見することができる。
申請者は、これまで放線菌の二次代謝を覚醒するホルモン様シグナル物質(ブタノライド型ホルモン)の研究を進めてきた。その研究過程で、2大放線菌シグナル物質を形成する新たな二次代謝覚醒物質(ブテノライド型ホルモン)を突き止めている。ブテノライド型ホルモンを様々な放線菌の培養液に添加すると、新たな化合物生産を検出したことから、両型ホルモンの投与により、放線菌の潜在的二次代謝が強制的に覚醒されると確信した。
各種分離源より分離した放線菌に対して、ブタノライド型放線菌ホルモン、またブテノライド型ホルモンを投与して培養を行い、その培養物を多波長検出器を備えたHPLCにて分析し、ホルモン未投与群の培養物と比較検討した結果、顕著に生産パターンが変化した菌株を同定するに至っている。現在、これら誘導性の化合物の精製を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予想通り、放線菌ホルモンの投与により、休眠生合成遺伝子群の覚醒が生じ、新規な化合物群の検出に至っている。これらは、新規な生理活性物質である可能性が高い。

今後の研究の推進方策

順調に進行しており、生産誘導された化合物の精製を進め、構造を同定するとともに、その生理活性を各種バイオアッセイ系で評価する。

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公開日: 2015-05-28  

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