研究成果の概要 |
3種の放線菌覚醒物質(virginiae butaolide,IM-2,avenolide)を化学合成し、代表的放線菌50種を用いて検討を加えた。3種類の混合物として、最小有効濃度の10倍量を、対数増殖期に添加し、無添加の場合とその生産する二次代謝物質プロファイルを比較した結果、2種の放線菌(S. sahachiroiとS. narbonensis)について顕著な変化を認めた。3種類の信号伝達物質のうちいずれが覚醒能を示すのかを、単独添加にて検討した結果、いずれの菌の場合も、新規覚醒物質であるavenolideが原因物質であることが判明し、本手法が二次代謝覚醒に有効であることが実証された。
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