本研究では,L-ラムノースが 6-デオキシ-D-マンノースの鏡像体であることに着目し,全く新しいマンノースレセプターとしてナマズ卵由来ラムノース結合性レクチン (SAL) の糖結合ドメインの鏡像体の合成を試みた.さらに,タンパク質を鏡像体とすることで全く別の機能を発現するという,機能性人工タンパク質の新しい設計戦略を提示することを目指して,新規ガラクトースレセプターの候補としてスギタケ由来フコース結合レクチン (PhoSL) の鏡像体を合成し,等温滴定カロリメトリー (ITC) による D-ガラクトース結合試験を行なった.
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