活性酸素種の生体内イメージングを指向した新規セレンテラジン類縁体の創製

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 24651257
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ケミカルバイオロジー
• 研究機関: 東京医科歯科大学
• 研究代表者: 細谷 孝充 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (60273124)
• 連携研究者: 井上 敏 JNC株式会社, 横浜研究所, 主席研究員 東京工業大学・バイオフロンティアセンター・特任教授 (40426622)
• 研究期間 (年度): 2012-04-01 – 2014-03-31
• キーワード: 分子イメージング / 活性酸素種 / 生物発光 / ホウ素化合物

研究概要

活性酸素種は、生体内のいたるところで細胞内および細胞間情報伝達物質として利用されているだけでなく、炎症や癌などの疾患の発現に関わっている。本研究では、活性酸素種を高感度、定量的かつリアルタイムで検出する方法の開発を目指し、ある種の活性酸素種と親和性の高いホウ素を含む化合物の新規合成法を開発するとともに、多くの海洋生物が利用しているセレンテラジン生物発光系に使用できる新しい発光基質を開発した。

研究成果

• [雑誌論文] Luminescence enhancement of the catalytic 19 kDa protein (KAZ) of Oplophorus luciferase by three amino acid substitutions (2014)
  • 著者名/発表者名: S. Inouye, J.-i. Sato, Y. Sahara-Miura, S. Yoshida, and T. Hosoya
  • 雑誌名: Biochemical and Biophysical Research Communications 巻: 445 ページ: 157-162
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2014.01.133
  • 査読あり
• [雑誌論文] C6-Deoxy coelenterazine analogues as an efficient substrate for glow luminescence reaction of nanoKAZ : the mutated catalytic 19 kDa component of Oplophorus luciferase (2013)
  • 著者名/発表者名: S. Inouye, J.-i. Sato, Y. Sahara-Miura, S. Yoshida, H. Kurakata, and T. Hosoya
  • 雑誌名: Biochemical and Biophysical Researchのいずれに対しても、bis-セレンテラジン(bis-CTZ)と我々が新たに合成した6h-f-セCommunications 巻: 437 ページ: 23-28
  • DOI: 10.1016/j.bbrc.2013.06.026
  • 査読あり
• [雑誌論文] Synthesis of diverse aromatic oxophosphorus compounds by the Michaelis-Arbuzov-type reaction of arynes (2013)
  • 著者名/発表者名: S. Yoshida, T. Hosoya
  • 雑誌名: Chemistry Letters 巻: 42 ページ: 583-585
  • DOI: 10.1246/cl.130116
  • 査読あり
• [雑誌論文] 生物発光系によるin vivoイメージングを指向した発光基質の開発 (2013)
  • 著者名/発表者名: 細谷孝充,隅田有人,吉田優,鈴木崇弘,井上敏
  • 雑誌名: 日本分子イメージング学会機関誌 巻: 6 ページ: 3-6
  • 査読あり
• [雑誌論文] Expression, purification and luminescence properties of coelenterazine-utilizing luciferases from Renilla, Oplophorus and Gaussia : Comparison of substrate specificity for C2-modified coelenterazines (2013)
  • 著者名/発表者名: S. Inouye, Y. Sahara-Miura, J.-i. Sato, R. Iimori, S. Yoshida, and T. Hosoya
  • 雑誌名: Protein Expression and Purification 巻: 88 ページ: 150-156
  • DOI: 10.1016/j.pep.2012.12.006
  • 査読あり
• [学会発表] 銅触媒を用いたジベンゾオキサボリンの脱ホウ素環化反応によるジベンゾフラン合成 (2014)
  • 著者名/発表者名: 隅田有人,原田龍,加藤ともえ,細谷孝充
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会(2014)
  • 発表場所: 名古屋大学東山キャンパス(名古屋)
  • 年月日: 2014-03-28
• [学会発表] ホウ素の特性を利用したジベンゾオキサボリン類の簡便合成法の開発とdefcogilvocarcun Mの高効率合成への応用 (2014)
  • 著者名/発表者名: 原田龍,隅田有人,細谷孝充
  • 学会等名: 日本化学会第94春季年会(2014)
  • 発表場所: 名古屋大学東山キャンパス(名古屋)
  • 年月日: 2014-03-28
• [学会発表] Dibenzoxaborin類の簡便合成法の開発とdefucogilvocarcun M合成への応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 原田龍,隅田有人,細谷孝充
  • 学会等名: 第66回有機合成化学協会関東支部シンポジウム(東工大シンポジウム)
  • 発表場所: 東京工業大学大岡山キャンパス(東京)
  • 年月日: 2013-11-30
• [学会発表] ホウ素の特性を利用したベンザイン発生法とジベンゾオキサボリンの合成法の開発と応用 (2013)
  • 著者名/発表者名: 隅田有人,原田龍,加藤ともえ,細谷孝充
  • 学会等名: 第39回反応と合成の進歩シンポジウム
  • 発表場所: 九州大学病院キャンパス(福岡)
  • 年月日: 2013-11-06
• [学会発表] 銅触媒を用いたジベンゾオキサボリンの酸化的環化反応によるジベンゾフランの合成 (2013)
  • 著者名/発表者名: 隅田有人,原田龍,加藤ともえ,細谷孝充
  • 学会等名: 第60回有機金属化学討論会
  • 発表場所: 学習院大学目白キャンパス(東京)
  • 年月日: 2013-09-14
• [学会発表] An Efficient Synthetic Method of Dibenzoxaborins and Application to the Concise Synthesis of Defucogilvocarcin M (2013)
  • 著者名/発表者名: 隅田有人,原田龍,細谷孝充
  • 学会等名: The First Asian Conference for"MONODUKURI"Strategy by Synthetic Organic Chemistry (ACMS)
  • 発表場所: 糸満市(沖縄)
  • 年月日: 2013-07-18
• [学会発表] ホウ素を利用した新規ベンザイン発生法の開発 (2013)
  • 著者名/発表者名: 隅田有人,細谷孝充
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会(2013)
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀)
  • 年月日: 2013-03-23
• [学会発表] ベンザインのMichaelis-Arbuzov型反応を用いた芳香族ホスホン酸類の新しい合成法の開発 (2013)
  • 著者名/発表者名: 吉田優,細谷孝充
  • 学会等名: 日本化学会第93春季年会(2013)
  • 発表場所: 立命館大学びわこ・くさつキャンパス(滋賀)
  • 年月日: 2013-03-23