本研究は、エチオピア、南アフリカ、ケニアの3ヶ国において、中等教育段階の公民及び歴史教科書の内容分析を行い、民主主義、市民性、固有の文化・歴史が教育提供主体によってどのように認識され、学校教育の場で伝達されようとしているのかを把握することを目指した。 プロジェクトの第一段階として、エチオピアの教科書を行い、そこで用いた教科書の分類項目を基に、(1)教科書の章立て、(2)記述の手法、(3)取り上げられている概念、(4)その概念を取り上げる際の教科書のスタンス、(5)生徒に身に付けさせようとしている能力、(6)言及している社会・人の単位など、3か国共通の枠組みを作成し、比較分析を行った。
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