平成25年3月に立ち上げた「エスニシティ・ジェンダー・キリスト教と宗教」研究会を継続し、26年度は全5回開催した。そのうち2回は海外から日系人研究者を招いて講演を行った。チューク州立短期大学学長、Kinda Kanemoto Kanto氏の「ミクロネシアと日本―過去、現在、未来」と、コロンビア大学教授のGary Okihiro氏の「アジア系アメリカ人史におけるエスニシティとジェンダー」である。歴史と日本との関係の異なる二つの国における日系人のサバイバルは興味深いものだった。これらを含む研究会の成果は、京都学園大学出版助成を得て、平成27年12月に出版を予定している。 夏期にはニューヨークで、100年以上の歴史をもつバイリンガルの日米合同教会の日曜礼拝に参加し、牧師や日本語を母語とする戦後移住した1世女性たちの聞き取り調査を行った。またNY市立大学Queens CollegeにPyong Gap Min教授をたずね、韓国系アメリカ人コミュニティセンターの役割や働きについて調査と情報交換を行った。
|