本研究は、漢字の楷書体・平仮名・片仮名の実用的モデルを完成させることである。その成果は、文部科学省が定める「学習漢字」1006文字に、平仮名、カタカナを合わせ約1200文字のモデルを作成したことである。公開にあたり、そのすべてをデジタルフォント化する作業を進めている。既に平仮名、カタカナについては完成させているが、文字を言葉として配列するためには多くの時間と経費を必要としている。 なお、本研究は、これまでの教科書などに見られた作者特有の癖のない文字を目指した。それには、毛筆の自然な動きを忠実に、かつ伝統的な造形をもって示した。本研究の成果が、今後の文字指導に広く活用されることを願っている。
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