研究課題
挑戦的萌芽研究
昭和期を代表する建築家の一人である白井晟一(1905-1983)は,1960年頃から晩年に至るまでの間,書の手習いに大きな時間を割いた。本研究では,建築家であった白井にとって,書を書くことがいかなる意味を持っていたのかという視点に基づき,白井の書と建築に関わる活動の相関関係を考察した。研究の結果,双方の制作活動に共通する姿勢を読み取った他,白井が展開した伝統論がその関連に大きな意味を持っていたこと,さらに白井が自身の習書の活動のために設計した住宅のあり方等を明らかにした。
建築歴史・意匠