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2012 年度 実施状況報告書

19世紀末~20世紀初頭の東欧ユダヤ文化圏における表象文化の研究

研究課題

研究課題/領域番号 24652042
研究種目

挑戦的萌芽研究

研究機関京都造形芸術大学

研究代表者

樋上 千寿  京都造形芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (30608740)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード芸術文化 / 東欧ユダヤ / イディッシュ / クレズマー音楽
研究概要

東欧ユダヤ文化圏の表象文化に関する情報交換と共通理解の基盤形成を目的に共同研究会「東欧ユダヤ文化研究会」を4月から12月まで隔月に1回程度開催した。6月16日には研究成果を発表する場として、京都市国際交流会館イベントホールにて「東欧ユダヤ音楽クレズマー演奏会」を開催し、シャガール芸術の源泉となったイディッシュ文化と、イディッシュの音楽との関連性についてレクチャーと演奏を行った。8月にはドイツ・ワイマールで開催されるイディッシュ文化に関する国際的なワークショップYiddish Summer Weimarに参加し、特にアラン・バーン博士(演奏家、音楽学)、ワルター・ゼフ・フェルドマン教授(ニューヨーク大学、演奏家、音楽学)が中心となって行われるイディッシュの音楽と舞踏の民族学的・歴史学的分析に関するセミナー、およびイディッシュの器楽(クレズマー音楽)に関するワークショップに参加した(8月5日~21日)。またこのワークショップで得られた先端的な研究成果を盛り込んだ成果発表の会を11月17日に東京・両国の「シアターカイ」にて行った。ユダヤ芸術に関する欧文文献で国内に所蔵の無いものを購入した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

共同研究会の開催は、当初予定より少なかったが、予定通りレクチャー・コンサートを6月に京都で、11月に東京で開催し、参加者との意見交換、情報の共有も十分に行うことができた。さらに、海外調査では、イディッシュ音楽の歴史的変遷過程をルネサンス期にまで遡った最新の先端的研究成果に接することができ、この音楽文化の成り立ちについてさらに理解を深めることができた。この成果は11月の東京でのコンサートで発表し、一般参加者とも共有できた。
「東欧ユダヤ文化研究会」と海外調査の成果発表であるレクチャー・コンサートを開催できたことは、社会への研究成果の還元という目的に叶うものである。

今後の研究の推進方策

平成24年度の成果を踏まえ、さらに発展的な成果共有を目指すため、共同研究会「東欧ユダヤ文化研究会」を継続開催する(隔月1回程度)。シュテートル文化および東欧ユダヤ芸術に関する欧文文献の収集と読み込みを進め、随時共同研究会で有益情報の共有を行う。また新たに研究協力者として東京藝術大学大学院の三代真理子氏とアコーディオニストの松本操子氏を迎え、イディッシュ音楽に関する音源・映像資料の収集と構造分析について情報交換を行う。他の研究協力者は平成24年度に同じ。当該年度もテーマを発展させて開催されるYiddish Summer Weimar(ドイツ、ワイマール、8月初旬~約2週間)に参加し、イディッシュ文化に関する最新の研究成果の収集と情報交換を行う。また研究会と海外調査の成果を発表するため、レクチャー・コンサートを6月15日と10月27日に京都市内で、11月16日に東京都内で開催する。

次年度の研究費の使用計画

東欧ユダヤ文化およびユダヤ芸術に関する欧文文献、視聴覚資料等の購入に充てる。またパソコン・ソフトOfficeソフトの更新に充てる。8月に約2週間の海外調査を行う。隔月で主として東京で共同研究会を開催する。これらの出張旅費に充てる。レクチャー・コンサート開催のための会場費および国内旅費、講演者招聘費、人件費・謝金に充てる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] シャガール作《アポリネール礼讃》の両性具有像について

    • 著者名/発表者名
      樋上 千寿
    • 学会等名
      立命館大学国際言語文化研究所、2012年度研究所重点研究プロジェクト「カタストロフィと正義」
    • 発表場所
      立命館大学衣笠キャンパス末川記念会館
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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