本研究は、近代における趣味家の活動が、多方面な領域に与えた影響を包括的に量ろうとする基礎的な研究である。具体的には、従来、学問的に見過ごされてきた文書・印刷物を収集し、諸領域の趣味家との緊密な連関を確認すべく包括的な試掘を試み、趣味家の双方向への影響関係を解明することができた。この独創性を広く学会に公表すべく、研究代表者牧野は関連する学会・研究会などに積極的に参加し発表を行った(サントリー文化財団研究助成プロジェクト第2 回国際シンポジウム〈テーマ「東アジアにおける大衆的図像の視覚文化論」〉「研究史の交点について――庭つづきの〈学問領域〉」2014・12・27 於同志社大学)。
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