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2014 年度 実績報告書

アンドレ・マルローとコメモラシオンの政治

研究課題

研究課題/領域番号 24652067
研究機関北海道大学

研究代表者

竹内 修一  北海道大学, 文学研究科, 准教授 (40345244)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードマルロー / パンテオン / 死者
研究実績の概要

最終年度の研究実績は以下のようにまとめられる。
日本フランス語フランス文学会春季大会(2014年5月25日)に於いて、ワークショップ「死者の記憶と共同体」を開催した。これは本研究の主題と密接に関連するものである。発表者は田中悟氏(神戸大学)と福島勲氏(北九州市立大学)と本研究の研究代表者である。田中氏が死者と共同体をめぐる理論的な議論を紹介したあと、福島氏は映画「ヒロシマ・モナムール」に於ける不在の死者をめぐる考察を行った。研究代表者は、対独レジスタンスの指導者ジャン・ムーランの遺灰がフランスの偉人たちの霊廟である「パンテオン」に入れられる際に、アンドレ・マルローが行った演説/演出を分析した。ワークショップの概要は学会から発行された『cahier』第14号に掲載されている。なお本ワークショップ発表者の田中氏に依頼し、北大文学研究科に於いて講演会(「死者人称論とは何か──会津と靖国、そして韓国の事例を通して──」7月4日)を開催した。
研究代表者は、カミュ研究会例会(12月20日)に於いて、「誰が誰に同意を求めるのか ── 『異邦人』最終章と翻訳の問題」という題目で研究発表を行った。その発表に基づく論文が雑誌『カミュ研究』第12号(2015年5月発刊予定)に掲載される。
マルローに関する文章を発表されている月村辰雄氏(東京大学)による講演会(「文学部の誕生」10月17日)を開催した。第三共和制期に成立する「文」学部とマルローの所謂「文化」概念との関係を考察する上で、興味深い講演であった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 誰が誰に同意を求めるのか? ──『異邦人』最終章の自由間接話法と翻訳の問題2015

    • 著者名/発表者名
      竹内修一
    • 雑誌名

      『カミュ研究』

      巻: 第12号 ページ: 1-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 誰が誰に同意を求めるのか ── 『異邦人』最終章と翻訳の問題2014

    • 著者名/発表者名
      竹内修一
    • 学会等名
      カミュ研究会第59回例会
    • 発表場所
      キャンパスプラザ京都(京都市)
    • 年月日
      2014-12-20
  • [学会発表] アンドレ・マルロー「ジャン・ムーランのパンテオン葬」について2014

    • 著者名/発表者名
      竹内修一
    • 学会等名
      日本フランス語フランス文学会春季大会(ワークショップ「死者の記憶と共同体」)
    • 発表場所
      お茶の水女子大学(東京都文京区)
    • 年月日
      2014-05-25

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公開日: 2016-06-01  

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