現代社会における言語の変化はテレビ等のメディアの影響によるものと考えられることが多いが,このことを科学的手続きに基づいて検証した研究はほとんど見られない。本研究は,鹿児島方言若年層話者の発話に見られるアクセント型の交替はメディアの影響によるものという仮説を立て,発話の産出,話者要因(年齢,ジェンダー,生育地,対人ネットワーク,日常行動,言語接触の様相,友人とのつきあい,パーソナリティなど),テレビ等のメディア利用の行動などのメディア要因の関連を検討してその検証を行った。その結果から,メディアの影響を取り入れた言語習得,変化のモデルの提示を試みた。
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