研究課題/領域番号 |
24652092
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
定延 利之 神戸大学, 国際文化学研究科, 教授 (50235305)
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キーワード | 文法 / 音声言語 / 語調 / 音楽 |
研究概要 |
今年度は、本研究課題が追求する音声言語の構造的複雑さを、「話し言葉が有する構造的複雑さ」全般の中に位置づけるとともに、研究集会を通して、本研究課題を、研究代表者が追求している別の現象(通称「ショーアップ語」)と関連づけて発話行為論的に展開する着想を得た。(この内容は学会誌に論文として投稿した。現時点で審査中のため、これ以上具体的な言及は避けさせていただきたいと思います。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定している実験に本格的に踏み込めていないので、完全に順調とは言えないが、これは実験に先立つ理論的な部分の考察が他の研究文脈と結びついて当初の想定以上に重要な結果を生み、その成果をまとめて発表する作業が続いているためで、この遅延が研究全体に対して否定的な意味合いを持つとは考えていない。「区分」の選択肢は4つで、肯定的な選択肢2のうち最上位を避けて(2)とした次第である。
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今後の研究の推進方策 |
現時点で学会誌に投稿中の論文の採否にもよるが、これまで本研究課題で追求してきた音声言語の構造的複雑さを上位レベルのものと下位レベルのものに分け、上位レベルのものについては意味的な動機も関与してくるので後にまわし、下位レベルの複雑さを成立させている音韻的な動機を、発話行為的な観点から検討するという方向が見えてきた。
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