研究課題/領域番号 |
24652097
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
八木 克正 関西学院大学, 社会学部, 教授 (90099630)
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研究分担者 |
住吉 誠 摂南大学, 外国語学部, 准教授 (10441106)
井上 亜依 防衛大学校, 総合教育学群・外国語教育室, 准教授 (70441889)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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キーワード | フレイジオロジー / コロケーション / イディオム / 語彙 / フレイジオロジーの理論化 |
研究概要 |
フレイジオロジーは、一般化しにくい語彙、コロケーション、イディオムを研究する学問である。私たちは欧州の研究者と共同でその研究を進めてきた。その理由は、思想が日本の伝統的な実証的研究法と基本的に共通するからである。日本の英語学にフレイジオロジーの普及を図り、英語教育をコミュニカティブ方向への転換点を創出するために、国際的な研究と意見交換の機会をもつことを目的に活動することであった。 平成24年7月に研究会を開催し、研究代表者と研究分担者のこれまでの研究成果をシンポジウムの形式で確認した。平成24年8月にスロベニアのマルボルで開催される欧州フレイジオロジー学会に出席し、7月の成果をもとに、3名のうち井上と住吉はそれぞれ研究報告し、欧州の学者と意見交換を図った。また、八木は研究者と交流を図ると同時に、平成25年開催のシンポジウムの講師の交渉にもあたった。 それ以後も、3名はそれぞれ国内外の学会・研究会で発表を行い、国内外の学者と研究成果の共有をはかった。この発表では、それぞれの問題意識に基づいて研究発表を行い、さまざまな研究者と意見交換をし、日本での研究方法と成果に自信を深めることができた。 このような成果をもとに、本年度の研究の締めくくりとして、平成25年3月16日に、早稲田大学の好意で、フレイジオロジー研究会の国際的シンポジウムを開催し、2件の研究発表とともに、4名の講師からなるシンポジウムを開催し、それぞれ違った立場からフレイジオロジー研究の理論化のための提案を行った。 大きな成果を得たが、この研究をさらに国際的なものにするために、Intercontinental Dialogue on Phraseologyのプロジェクトを世界に広げ、まもなく刊行される論文集第2集に続いて、第3集の企画も、ポーランドのビアリストク大学のシェルツノビッチ氏を中心に企画中である。
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