本研究は自然言語処理技術を利用し、日本語教員を目指す学生及び教授経験が浅い新人の日本語教員が、様々なレベル・進度のクラスを想定し、教室内言語調整の練習ができるシステムT3(Teacher Talk Trainer)を開発し、web上で広く公開した。システムを実践教育に導入した結果、T3を使用してティーチャー・トークの練習をすることにより、実習生は自分のティーチャー・トークと学習者が理解できるティーチャー・トークの差異に気付くことがわかった。また、言語調整に関する限界を感じることで、指導上の非言語行動の重要性や必要性に気付く可能性が示された。
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