研究課題/領域番号 |
24652112
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
川村 和宏 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (90587776)
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研究分担者 |
竹内 拓史 麗澤大学, 外国語学部, 助教 (00431479)
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キーワード | 外国語教育 / E-ラーニング / ドイツ語 / 携帯電話 / スマートフォン / タブレット / CALL / IT |
研究概要 |
平成25年度の研究計画では、平成24年度に収集したアクセス・ログを分析し、ソフトウェアの内容へフィードバックすることを計画していた。また、携帯電話やスマートフォンおよびインターネット経由で使用できるソフトウェアとの連携を前提とした教科書を作成することを計画していた。 教科書の作成に関しては、平成25年度にソフトウェアと教科書の内容が連携している教科書「携帯&スマホでドイツ語」を出版し、これを研究代表者等の担当する授業内で活用した。 ソフトウェアのアクセス・ログの収集と分析に関しては、まず平成24年度に収集したソフトウェアと教科書内容が関連しない場合のアクセス・ログの分析を終えた。この結果と平成23年度以前に収集していたアクセス・ログのデータおよびアンケート結果を総合して、日本独文学会にて「携帯端末連携型教科書の作成と授業における運用について」と題して研究成果を発表した。 平成25年度にはソフトウェアと連携した教科書を出版したことを受けて、この教科書を複数の教育機関で採用し、ソフト連携型教科書を実際に使用し、アクセス・ログを収集した。また平成25年度にもソフトウェアに関するアンケート調査を実施して参加者の要望を集め、これをソフトウェアの内容に反映している。これに加えて、作成したソフトウェアおよび教科書のための簡易版web辞書を作成し、ソフトウェアダウンロード用のインターネットページ上で公開することができたことは、当初の計画を発展させた取り組みとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本研究の目的に示したアクセス・ログの収集および分析はおおむね順調に進んでいる。ソフトウェアと連携した教科書の作成は平成24年度中に実施していたが、平成25年度にはこの教科書を授業内で活用することにより、教科書とソフトウェアが連携している場合のアクセス・ログ収集を行うことができた。 教科書の作成およびアクセス・ログの収集が順調に進んだことにより、平成25年度には教科書の改訂作業にも着手することができた。平成26年度に実施を予定していた関連学会での発表も平成25年度に前倒して実施することができた。これらの成果により、本研究は当初の計画以上に進展していると考えることができる。さらに、ソフトウェアおよび教科書のための簡易版web辞書を作成し、公開することができたことは、本研究を展開させる意味を持つ取り組みと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度までに、開発したソフトウェアおよびこれと連携した教科書のアクセス・ログの収集および分析を実施した。そこで平成26年度には、引き続き収集したデータの分析に取り組むとともに、研究成果を学術論文として発表する。また、初学者向けの電子教科書の試作にも取り組む。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究分担者が使用を予定していた物品の購入分を当該年度に支出しなかったため、次年度使用額が生じた。 前年度に購入を予定していた物品の購入を予定している。
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