本研究では,学校現場での利用を目指し,アクション・リサーチの手法を活用して開発した半直接テストの有用性を検証した。また,「発話の流暢さ」「発話された英語の正確さ」「プロソディーの正確さ」の3点からなる評価項目を持つ。本テストの有用性は,多相ラッシュ測定を用いて,妥当性,信頼性,実行可能性の3点で検証した。結果として,構成概念妥当性,表面妥当性が確認された。また,2人の評価者間信頼性と評価者内信頼性も確認された。さらに,テスト実施にかかった時間から実行可能性が確認された。結論として,本テストの有用性が確認され,高等学校におけるパフォーマンス・テストの実施率を改善する可能性が示唆された。
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