作文産出中に書く事に困難を感じている学習者に「手続き促進法(procedural facilitation)」(Bereiter & Scardamalia, 1987)と呼ばれる「キュー」を出すことで、作文過程での内省を促し、問題解決を促進させることができることが知られている。指導者(教師)がこうした「キュー・カード」を授業等に使用することにより、書き手に思考を促進させ、より深く思考させ、まとまりのある文章を書く上で支援を果たすことができると着想した。実際に中学生(N=477)を対象に実証研究をしたところ、「キュー・カード」の有効性が確かめられた。
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